西金砂神社の大例祭と小例祭において行われる金砂田楽。その歴史は古く、その起源は平安時代まで遡ります。目的は、天下泰平、五穀豊穣、万民法楽を祈願するためで、竹を立ててしめを張り、紅白の布を巻いた手すりをめぐらせた二畳半四方の舞台にて、楽師の楽とともに演じられます。舞台構成は、天から降りてきた瓊々岐尊を猿田彦(天狗の面)が出迎える「四方固め」、笑いの面を被った大国主命が鈴を鳴らしながら、粗暴な神(獅子の面)たちを鎮め、思いのままに舞うことで、武力を用いず人徳をもって国を統治する様子を表した「獅子舞」、蓮葉笠を被り、五穀豊穣を祈るため、蓮葉踊りとも呼ばれる「種子まき」、武甕槌命が大国主命らに対して行った、国土返上の交渉を成立させた際の喜びや、冬の間地下に眠っていた霊気を呼び覚まして、農作物がよくできるように新しい生命力を蘇らせる様子を表した「一本高足」の4つです。東金砂神社の田楽舞とは多少内容が異なっています。国選択、および県指定無形文化財。
金砂郷地区 |
常陸太田市上宮河内町1915(西金砂神社) |
0294-72-3201(郷土資料館) |