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里川(さとがわ)

水源を里川町に発し、堅磐町で久慈川と合流する河川「里川」

『里川』の画像

水源を里川町に発し、堅磐町で久慈川と合流する河川。全長は約50kmで、上流域は里美地区、中流域は日立市、下流域は太田地区を経由しており、変化に富んだ環境を創出しています。
流れが狭く、大きな河原は発達しづらいものの、その美しい眺望は多くの観光客を魅了しています。
特に中流域の河岸段丘や渓谷は見事。幕末の頃は鮎の名所としても知られており、郡奉行の下役として太田地方を巡回していた加藤寛斎は「里川ノ鮎ハ首ヲ小サク、肉味スグレテヨシ」とし、「鮎ハ当国ニテハ里川ヲ第一ノ佳作トス」と絶賛していました。
また、水戸藩では里川産の鮎を最上の物として幕府に献上していたといいます。
明治時代には町屋発電所や中里発電所といった水力発電所が建設されるなど、地域の電力資源の開発にも役立てられていました。これらは、豊かな自然とそれを存分に活用した人々の英知や努力の賜物と言えるでしょう。

地区
常陸太田・里美地区

 

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