観光情報
常陸大黒(ひたちおおぐろ)
常陸大黒(ひたちおおぐろ)は、花豆と呼ばれるベニバナインゲンの品種です。花豆には種皮色が白の白花豆、紫地にまだら模様が入った紫豆がありますが、常陸大黒は花豆の中では初の黒一色の品種で、光沢があり、一粒約2gと大粒なのが特徴です。
栗のようなほくほくした食感が楽しめ、抗酸化作用のあるアントシアニン(ポリフェノールの一種)が黒大豆の約3倍含まれているなど、栄養的にも優れています。県内の和洋菓子店などでも使用され、煮豆のほか、ロールケーキやどら焼、羊かんなど、和菓子や洋菓子などで商品化されています。JA茨城みずほ里美生産物直売所では、ジェラートとして味わうこともできます。
常陸大黒は、冷涼な地域を好み、高温下では落下が多く実の成りも悪いため、平坦地での栽培には適しません。このため、県北山間地域のような涼しい地域が適地とされており、県内では本市のほか、大子町、常陸大宮市、北茨城市、高萩市の農家で栽培されています。平成14年に品種登録された茨城県オリジナルの品種で、他県への流出が制限されており、この地域だけの特産品として注目を集めています。
里美地区の福徳常陸大黒の会は、この常陸大黒の栽培に県内でいち早く取り組み、現在は6人を中心として煮豆などの加工を行っています。6月下旬に種をまき、10月下旬から11月に収穫した後、10日程度天日干しをすると、さやをむいて現れる豆は黒光りしてカチカチになり、それを一粒一粒選別して豆をそろえ丁寧に加工しています。
この地域でしか味わうことができない常陸大黒。ぜひ食べてみてください。
生産者の声
福徳常陸大黒の会
小田部 功、美枝子夫妻
常陸大黒の栽培から加工、商品化に取り組んでいるのは、徳田町の小田部功さん、美枝子さん夫妻です。功さんは生産者部会の代表、美枝子さんは加工部会の代表として、活躍しています。小田部さん夫妻は、「常陸大黒の良さを知ってもらい、特産品としてしっかりとしたものにしたいですね」と話してします。
この内容は広報ひたちおおた1月号(平成21年1月13日発行)に掲載されたものです。
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