悠久の時を感じる、巨木・古木をめぐるコース
若宮八幡宮のケヤキケヤキは関東ローム層の土壌に適しており、公園や庭園、街路などに植樹されていますが、神社・仏閣の御神木とされている巨木も多いです。宮本町にある若宮八幡宮の参道の両脇には6本のケヤキが立ち並んでおり、その内の鳥居をくぐったすぐ右側にある1本は、古くから同社の御神木として崇められてきたもので、茨城県の天然記念物にも指定されています。根回りは14.05m、目通りは8.35m、高さは約30mで、樹齢はおよそ500年と推定されています。根本部分に一部空洞になっている部分があるものの、枝張りも約25mあり、樹勢は今なお旺盛です。ちなみに、このケヤキがこれほどまでに大きく成育した理由には、他の5本に比べてもっとも日当たりの良い場所にあったことが影響していると考えられています。 |
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西金砂神社のサワラ大同元(806)年に創建され、72年ごとに行われる大祭礼や6年毎に行われる小祭礼などで知られる西金砂神社。その本殿へ向かう石段の参道入口には、根本周囲12.0m、目通幹囲6.5m、高さ30.0mのサワラの木があります。その樹齢は700年と推定され、県の天然記念物にも指定されています。 |
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東金砂神社のモチノキモチノキは、通常高さ10mほどまで達する常緑高木。多くは西日本に自生し、庭木として栽培されています。 |
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武生神社の太郎杉大同元(806)年、坂上田村麿が武運長久を祈願して建立された言われる武生神社。3,000坪を超える広々とした境内には、推定樹齢約800年、高さ約35m、周囲約5mを誇る巨木「太郎杉」があります。横枝が大きく突き出した枝張りであり、また山上にもかかわらずこれほどまでに成育した天然木は、近隣でも非常に珍しく、常陸太田市の天然記念物に指定されています。幾度かの落雷に遭いながら現在までその樹齢を保つことができたのは、太く勢いのある枝振りによるものでしょう。古くは当地の神事として、休日を集落の人々に知らせるために樹上に旗を立てていたとも言われています。 |
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泉福寺のシダレザクラ泉福寺は、里美地区で唯一住職がいる寺院で、廃寺となった松安寺の跡地に、貞享元(1684)年に、現在の日立市小木津より引寺されました。このシダレザクラはその際に植樹されたものと考えられており、県の天然記念物に指定されています。 |
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猿喰のケヤキ国道349号線から県道北茨城大子線を2kmほど北上した先の右手、里川の対岸に見える県指定天然記念物のケヤキの巨木で、当地の小字名が猿喰(さるくい)であることからその名が付きました。 |
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七反のシダレザクラ根囲5.1m、目通幹囲4.75m、高さ11m、樹齢約350年と、シダレザクラとしては茨城県内でも幹周り、樹齢とも最大級を誇る巨木で、県指定天然記念物になっています。昭和15(1940)年に発行された『茨城巨樹老木誌』の中の「茨城県見立番付」においてシダレザクラの部で見事横綱に位置付けられているほか、幾星霜に耐えたその威容は「峻厳古雅の極み」とも称されています。所在地は、真言宗普賢院の跡地とされる場所で、人手によって植樹された形跡があります。風雪などの厳しい自然条件のほか、昭和初期に起こった火災などの影響で幹に大きな洞ができてしまったことなどにより、樹勢が衰えがちであったため、平成2(1990)年に樹木医として名高い山野忠彦氏によって樹勢回復手術が施されました。その結果、現在では樹形も整い、樹勢の順調な回復を見せています。 |
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- 2017年8月25日
- 2016年9月6日