幕末の大衆芸能の一つ、都々逸の創始者とされる都々一坊扇歌の功績を讃え、地元の有志たちが建立した石碑。昭和32(1957)年5月5日に扇歌の生誕155周年を記念して建てられたもので、磯部町の国道349号線沿いの渋江橋のほとりにあります。碑に刻まれた「藪鶯のわたしじゃとて鳴く音に変わりはあるものか」という歌からは、扇歌が生涯貫いた刻苦精進の精神が伝わってくるようです。
また、碑のかたわらには、『都々一坊扇歌』の著者で、評論家としても有名な木村毅が書したとされる「磯部たんぼのばらばら松は 風も吹かぬに 気がもめる」との歌が記された歌碑があり、一層の趣を添えています。
常陸太田地区 |
常陸太田市磯部町 |
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