3,000坪を越える境内に生い茂る杉と本殿の美しい彩色が印象的な武生神社。その北方にある武生山には、神武天皇の時代に同社の祭神である大戸道命が降臨したという言い伝えがあります。その後、大宝元(701)年に修験道の開祖とされる役小角が神霊を武生山頂に移し、大同元(806)年、坂上田村麻呂が蝦夷征討の祭に武運長久を祈願して本殿を奉献したと言われています。鎌倉時代には東金砂山東清寺の僧が奉仕し、江戸時代には、徳川光圀公の命により修験道の旧に復しています。これは、明治時代の神仏分離政策が実施されるまで続きました。現在の本殿は天明6(1786)年に再建されたもので、仁王像は寄付金を募って、正徳6(1716)年4月に大仏師雲恵によって造られたといいます。明和8(1771)年には、神託に沿って境内の地を掘ったところ、宝剣が出土。長さ40cm、先が丸く鰐柄のような形状をしており、仮殿を建てて納めています。
水府地区 |
常陸太田市下高倉町2578 |
0294-87-0789 |