国道349号線から県道北茨城大子線を2kmほど北上した先の右手、里川の対岸に見える県指定天然記念物のケヤキの巨木で、当地の小字名が猿喰(さるくい)であることからその名が付きました。
その周辺は現在、県道北茨城大子線から三ツ目林道が整備されていますが、かつては、この大ケヤキの根本を通る山道が里川集落に通じ、花園越しの街道の目印となっていました。その根本には紅葉を抱え込んでおり、春秋には見事な彩りと大ケヤキとの調和を見せています。また、このケヤキのそばからは清水が湧き出しており、ケヤキの木陰は往来する人々の心を和ませる絶好の休憩場として賑わっていたといいます。
このケヤキの推定樹齢は550年で、目通幹囲8.8m、高さ23mと非常に樹形が良く、樹勢も旺盛です。これは、人里から離れていることをはじめ、その生育環境が良かったことによるものと思われます。
里美地区 |
常陸太田市徳田町1744-2 |
0294-72-8071(観光振興課) |